もやもや世界ガイド

ポケモンと科学

この世界には、科学の力でさまざまな道具や技術があふれている。さぁ、みんなで「かがくの ちからって すげー!」

再びカズキです。ポケモンを研究するのにも、ポケモンとぼうけんするのにも、欠かせないのが科学の力です。モンスターボールやポケモンずかんなどは、科学の力によって生まれたものです。これらがなければ、研究もぼうけんもできないのです。それをしょうかいしていきます。ちなみに私には、あとカノジョがいれば、さらに研究に身が入るのですが……。
(ポケモンずかんにワタシのカノジョ、いつのまにか登録されてないかな……)

モンスターボール

ポケモントレーナーにとって、もっとも欠かせないどうぐ「モンスターボール」。タマムシ大学のニシノモリ教授の研究成果を元に発明されたモンスターボールは、ポケモンをつかまえるときやポケモンを収納するときに使うどうぐです。
どんなに大きく重いポケモンも、手の平サイズのモンスターボールの中に入ると重さは一定になり、子どもでも簡単に持ち運べます。また、そのサイズからきゅうくつに見えるかもしれませんが、モンスターボールの中は、ポケモンにとって居心地のよいかんきょうになっているのです。

モンスターボール一覧

モンスターボールにはいくつか種類があります。科学の進歩とともに、いろいろなモンスターボールが生まれています。
※見たいボールを選んでください

基本的なモンスターボール
モンスターボール

モンスターボール もっともポピュラーで、基本的な性能があるボールです。ほかと比べると性能は高くありませんが、値段は200円と安く手に入れることができます。大きぎょう「シルフカンパニー」が量産化した商品です。

スーパーボール

スーパーボール モンスターボールより、ポケモンをつかまえやすいボールです。値段は600円で、シルフカンパニーが製造しています。

ハイパーボール

ハイパーボール お店でこうにゅうできるボールでは最も高価なボールで、値段は1200円。スーパーボールよりもポケモンをつかまえやすく、こちらもシルフカンパニーが製造しています。

マスターボール

マスターボール 必ずポケモンをつかまえることができる最強のボールですが、はんばいはされていません。試作品がいくつか存在しているにとどまっており、今後の商品化が望まれています。

職人が作ったモンスターボール
スピードボール

スピードボール ボール職人「ガンテツ」によって、「しろぼんぐり」から作り出されるボール。すばやさの高いポケモンをつかまえるのに適したボールです。

レベルボール

レベルボール ボール職人「ガンテツ」によって、「あかぼんぐり」から作り出されるボール。自分のポケモンより、低いレベルのポケモンをつかまえやすいボールです。

ルアーボール

ルアーボール ボール職人「ガンテツ」によって、「あおぼんぐり」から作り出されるボール。つりざおでつりあげたポケモンがつかまえやすいという、とくちょうがあります。

ヘビーボール

ヘビーボール ボール職人「ガンテツ」によって、「くろぼんぐり」から作り出されるボール。カビゴンなど体重が重いポケモンをつかまえやすくなるボールです。

ラブラブボール

ラブラブボール ボール職人「ガンテツ」によって、「ももぼんぐり」から作り出されるボール。自分のポケモンと性別が異なるポケモンをつかまえやすいボールです。中央にハートがあしらわれた、かわいいデザインのボールとなっています。

フレンドボール

フレンドボール ボール職人「ガンテツ」によって、「みどぼんぐり」から作り出されるボール。このボールでつかまえると、すぐにポケモンがトレーナーになついてくれるボールです。

ムーンボール

ムーンボール ボール職人「ガンテツ」によって、「きぼんぐり」から作り出されるボール。ピッピなどの「つきのいし」で進化するポケモンをつかまえやすくなります。デザインもカッコよく人気のあるボールです。

特殊な性能を持ったモンスターボール
ヒールボール

ヒールボール つかまえたポケモンの体力や状態異常を回復する、ポケモンにやさしいボールです。値段は300円とモンスターボールと100円しか変わらず、とてもリーズナブルです。

ネットボール

ネットボール むしタイプとみずタイプのポケモンがつかまえやすいボールです。カナズミシティや、ミアレシティのお店ではんばいされており、値段は1000円となっています。

ネストボール

ネストボール レベルの低いポケモンが、つかまえやすいボールです。「レベルボール」と似たような性能ですが、自分のポケモンのレベルとは関係なく、つかまえやすいのがとくちょうです。値段は1000円となっています。

クイックボール

クイックボール バトル開始時すぐに使用するとつかまえやすいボールです。強いポケモンでも、すぐにつかまえられることがあるため、伝説のポケモンをつかまえたいときに、最初に投げてみるトレーナーも多いようです。値段は1000円です。

ダークボール

ダークボール 夜間やどうくつなど、暗いところに出現するポケモンをつかまえやすくなります。値段は1000円で、伝説のポケモンがどうくつに生息していることが多いため、伝説のポケモンを求めるトレーナーに人気があります。

タイマーボール

タイマーボール ポケモンとのバトルが長くなればなるほど、つかまえやすくなるボールです。値段は1000円で、伝説のポケモンなど、強い野生のポケモンをつかまえるのに適したボールと言えるでしょう。

リピートボール

リピートボール 一度つかまえたことのあるポケモンが、つかまえやすくなるボールです。1000円ではんばいされていて、1つの種類の野生のポケモンの調査をしているトレーナーに人気があるボールです。

ダイブボール

ダイブボール 水辺で暮らすポケモンがつまえやすいボールです。1000円ではんばいされていて、ポケモンが出てくるときのエフェクトがキレイで、とても人気があるボールです。

ゴージャスボール

ゴージャスボール つかまえたポケモンがなつきやすくなるボールです。「フレンドボール」と似たとくちょうですが、このボールは入っているポケモンの居心地がものすごく良いらしいですよ。1000円でこうにゅうすることができます。

記念品モンスターボール
プレミアボール

プレミアボール 何かの記念に作られたボールです。多くの地方で、モンスターボールを10個以上まとめて買うと、おまけとして手に入れることができます。性能はモンスターボールといっしょと言われています。

プレシャスボール

プレシャスボール 何かの記念の品として特別に作られた、とてもめずらしいボールです。各地方のお店では入手できない、貴重なボールとなっています。

特定の場所で使われるモンスターボール
サファリボール

サファリボール 各地方に存在する「サファリゾーン」限定で使うことができるボール。入園するときに30個を渡され、使いきれなかった分は出るときにへんきゃくしなければなりません。

コンペボール

コンペボール ジョウト地方の「しぜんこうえん」での、むしとり大会専用のボールです。お店でははんばいされていません。コンペとは「コンペティション」の略ですね。

パークボール

パークボール シンオウ地方などにある「パルパーク」というしせつで使うボールです。ほかくショー専用のボールなので、あまりいっぱん的ではないかもですね

ドリームボール

ドリームボール イッシュ地方のハイリンクの森で、いつのまにかバッグに現れる夢のボール。ポケモンドリームワールドで仲良くなったポケモンを、必ずつかまえることができた。

まるで工芸品!? 
ガンテツとぼんぐり

モンスターボールは、基本的にシルフカンパニーやデボンコーポレーションなどの会社によって作られています。しかし、ハンドメイドでモンスターボールを作る職人も存在します。それがジョウト地方のヒワダタウンに住む「ガンテツ」です。ガンコな職人気質で、自分が気に入ったトレーナーにしかボールを作りません。

ガンテツのようなモンスターボール職人は、「ぼんぐり」というとくしゅなきのみからボールを作ります。ぼんぐりは7種類あり、それぞれで製造可能なボールが変わります。職人が手作りで1つ1つていねいに作り出すため、大量生産ができず、ジョウト地方でしか入手することができない貴重品です。

『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』

ポケモンずかん

つかまえたポケモンが自動的にリスト化されるハイテクなアイテム「ポケモンずかん」。ポケモントレーナーとしてぼうけんに出るときに博士から渡され、そのポケモンずかんを完成させるのがトレーナーの目的のひとつです。ポケモンずかんのデザインは、地方によって異なり、機能もそれぞれ少しちがうことがありますが、ポケモンをつかまえたり、見つけたりしたときに登録され、その情報がトレーナーのぼうけんの手助けをしてくれます。すべてのポケモントレーナーのマストアイテムです。

ドガースのずかんでくらべてみよう!

パソコン通信

科学技術によりポケモンが入ったモンスターボールやどうぐを一時的に電子化して管理することができるようになりました。この「ポケモン預かりシステム」を開発したのは、ハナダシティのこうがいに住む、有名なポケモンマニアのマサキです。

ネットワークかんきょうの進歩により、遠くにいる人とポケモンのこうかんができるようになったわけです。各地方にポケモン預かりシステムを管理する人たちがおり、カレらのおかげでポケモンを預けることが可能になっています。
管理人のひとり、ナナシマに住むニシキはマサキの友人でもあり、このシステムをいっしょに開発しました。

『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』

『ポケットモンスター X・Y』

『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』

(マサキとワタシは同じ大学で学んだ同級生なのですが、カレとは研究についての姿勢が合わず、しょうとつすることもありました。だけど、カレの作ったポケモン預かりシステムがすばらしいのは、認めざるを得ないです……)

2大企業、シルフカンパニーと
デボンコーポレーション

シルフカンパニー

カントー地方のヤマブキシティに巨大ビルを構える大きぎょう。世の中で流通しているモンスターボールの多くは、このきぎょうによって作られています。また一部のわざマシンや、プラスパワーなど、トレーナーにとって必要なさまざまなどうぐを開発・製造しています。

ロケット団せんきょ事件

ヤマブキシティをロケット団がせんきょした事件があり、そのときには、ロケット団のボス・サカキが、シルフカンパニーのビルをせんきょし、社長室におし入っています。シルフカンパニーの研究員の中に、ロケット団のスパイがいたようです。

ポリゴン

シルフカンパニーはポケモンも作り出しています。それが「ポリゴン」です。人間が作り出した人工のポケモンですが、その製造過程は公開されていません。しかし、まだ最終的な完成には至っていないようで、当初は宇宙まで飛んで行けると期待されましたが、成功例はないようです。タマムシシティにある、「ゲームコーナー」で入手することができます。

最終的な完成に至っていなかったポリゴンですが、同じシルフカンパニー製のどうぐ「アップグレード」を持たせて通信こうかんすることで、「ポリゴン2」へとバージョンアップします。真空の宇宙でも活動できるというふれこみでしたが、実現はしていません。人工の知能によって新しい仕草や感情をひとりで覚えていきます。
さらにポリゴン2に、「あやしいパッチ」を持たせて通信こうかんすると、「ポリゴンZ」に進化します。異次元空間で自由に行動できるようにプログラムが修正されているらしいのですが、結局のところ、ねらいどおりにはならなかったようです。

『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』

デボンコーポレーション

ホウエン地方のカナズミシティに本社を構える大きぎょう。昔は小さな会社で、山から石を切り出したり、砂鉄から鉄材を作るために設立されました。今ではポケモンに関するどうぐや人々の暮らしに役立つさまざまな製品を開発しています。
大きぎょうになったきっかけは、現社長であるツワブキ社長の祖父が「∞(無限大)エナジー」の開発に成功したことにあります。

(そんな歴史があるからなのか、ツワブキ社長はめずらしい石を集めるのがしゅみらしいですよ)

トクサネ宇宙センターに、∞エナジーを提供し、それを燃料としたロケットの打ち上げにも成功しました。近年はマグマを原料としたエネルギー生成マシンの開発にも取り組み成功しています。

(ちなみに、ホウエン地方のトレーナー・ダイゴさんは、デボンコーポレーションの御曹司(おんぞうし)です。イケメンでお金持ち……。しかもポケモンリーグ・チャンピオンという非の打ちどころのないリア充(じゅう)。くぅっ!)

『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』

主な開発:ポケモンマルチナビ

すべての人々とポケモン、そして世界をつなぐためのナビゲーションシステム。自分のいるエリアにどんなポケモンが出現するのかがわかる機能や訪れたことのある街にどんなしせつがあるか表示することができるマップ機能、ホウエン地方のニュースやすれちがったトレーナーのニュースが見られる機能など、ぼうけんするトレーナーにとって便利で多機能などうぐです。

主な開発:デボンスコープ

体の色を自在に変えることができるポケモン「カクレオン」。ふつうの状態ではなかなか見つけることができません。そんなカクレオンを見つけることを実現したのが「デボンスコープ」です。これをのぞくことで、カクレオンを発見できます。デボンコーポレーションが、さまざまなどうぐを日々研究開発していることがうかがえます。

『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』

ゲームシンク

ポケモントレーナーの研究をしているマコモが開発したシステム「ゲームシンク」。このシステムで、ポケモンの夢の中「ポケモンドリームワールド」を映し出すことができるようになり、夢の中からきおくを取り出すことに成功しました。たくさんの研究者が同様の研究を成功させることができない中、この発表は各地方で大きな話題になりました。

開発者のマコモは、ポケモン博士のアララギ博士と大学時代からの親友です。トレーナーのレポートを集めるシステムの構築に日々取り組んでおり、妹の「ショウロ」は、ポケモン預かりシステムの管理人でもあります。

『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』

(「マコモさんが学会で「ゲームシンク」の発表をした、あの日のしょうげきは、忘れられませんよ!)