ポケSPのシナリオを手がけて20年以上!日下秀憲先生 インタビュー

ぼく自身、原作ゲームである「ポケットモンスター」シリーズが好きなので、ポケモンが技を出すところだったり、トレーナーと触れ合ったりといった、ゲームではじっくり見ることができない部分をまんがで見てもらいたいな、と考えながらシナリオを書いています。

また、ポケSPにはたくさんの章があって、それぞれの章にさまざまな性格の主人公がいます。そこはポケSPならではのオリジナル要素として、似通った主人公にならないように工夫していますね。ポケモンのこういう部分をじっくりみてもらいたいなっていうところと、主人公が何かを背負っていて、その背負った何かに対して戦っていくっていうところの両方があるのがポケSPなのかなと思います。

主人公の数だけ物語があり、どこから読んでも楽しめるようになっています。もちろん、ポケSP全体としては第一章「赤・緑・青編」〜十四章「サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン編」をとおして物語がつながっている部分もあるので、最初から全部読んでくれたらうれしいですけれど(笑)。
でも、連載開始時から読んでる人も楽しめて、これから読み始める人も楽しめるというのを目標に書き続けて来ましたから、好きなポケモンや主人公を見つけて、ポケSPならではの冒険を楽しんでほしいですね!

現在、小学館の『コロコロイチバン!』で連載中の「ポケットモンスターSPECIAL サン・ムーン」は、これからいよいよ「ウルトラスペース」が舞台になります。「かがやきさま」や「ウルトラ調査隊」も登場しますので、僕もワクワクしています。アローラの人びと、エーテル財団、国際警察、ウルトラ調査隊と、たくさんの勢力が入り乱れて戦うのは、やっぱりポケSPでしか描けないと思っていますから、熱いバトルに注目してほしいです。12月28日に発売される「ポケSP サン・ムーン」4巻、そして、続きのお話が読める12月21日発売の『コロコロイチバン!』に期待してください!
(2018年12月20日)

日下秀憲(くさか ひでのり)先生

1997年度よりデビュー作
『ポケットモンスターSPECIAL』
連載開始、以降小学館学年誌を中心に、
漫画原作や児童書の編集、
メディアミックスの企画などを手がける。

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